Mitsubachiのメモ

組合せ論をしています

EGMO(Evan Chen) メモ11

Problem 2.16.

問題:

△ABCの内接円に対して辺BC,CA,ABのそれぞれ点D,E,Fが接している。

BC=a,CA=b,AB=c,s=(a+b+c)/2としたとき、AE=AF=s-a,BF=BD=s-b,CD=CE=s-cを示せ。

 

解答:

AF=x,BD=y,CE=zとしたときy+z=a,x+z=b,x+y=cが成立

これらを足し合わせてx+y+z=s

よってx=s-y-z=s-a

同様にy=s-b,z=s-cもいえるので題意は示された

 

Problem 2.18.

問題:

点I'を△ABCのBとCの外角二等分線の交点とする。

このとき、I'は辺BCと辺ABのBからの延長上と辺ACのCからの延長上の全てに接する円の中心であることを示せ。

また、A,I,I'は同一直線上にあることを示せ。(点Iは△ABCの内心とする)

 

解答:

I'からBCに下した垂線の足をXとする

BX=BB'となるような点B'を辺ABのBからの延長上に取り同様に点C'も取る

この時△B'BI'と△XBI'はBB'=BX,BI'=BI',∠B'BI'=∠XBI'より合同であるのでB'I'=XI'

同様にC'I'=XI'がいえるのでこれらより点I'を中心として半径がXI'であるような円は条件を満たす

この円をωとする

直線AB',AC'はωの接線であるので∠B'AI'=∠C'AI'

よってI'は∠BACの二等分線上

Iは△ABCの内心より∠BACの二等分線上であるので示された

 

Lemma 2.19. (Length of Exradius)

問題:

△ABCの内接円の半径をr,辺BCについてAと反対側にある△ABCの傍接円の半径をr'とする。

またBC=a,CA=b,AB=c,s=(a+b+c)/2とする。

r'=r*s/(s-a)を示せ。

 

解答:

Aと反対側にある△ABCの傍接円をωとする

ωの中心をI'とし、ωは直線ABにB'で接するとする

また△ABCの内心をIとし、△ABCの内接円は辺ABと点Fで接するとする

このとき△AFI,△AB'I'は∠AFI=∠AB'I'(=90°),∠FAI=∠B'AI'より相似

よってFI:B'I'=AF:AB'=(s-a):sであるのでB'I'=FI*s/(s-a)

B'I'=r',FI=rよりr'=r*s/(s-a)であるので示された